SNSで影響のあるインフルエンサーを中心に活躍する人をご紹介

マイクロインフルエンサーとは?フォロワー数は10000人?活用事例・メリット・デメリットまとめ

「インスタ映え」というワードが認知され、一般人でもインフルエンサーと呼ばれるようになりましたね。

その中でも、近年企業が注目しているのがマイクロインフルエンサーです。

マイクロインフルエンサーの特徴を先に言うと、ジャンルに特化した人であり高い費用対効果があることでしょう。

もちろん、フォロワー数はトップやミドルインフルエンサーに比べたら少なく、10000人以下とされていますが、マイクロインフルエンサーをフォローしている人は、特定のジャンルに特化している人が多くいます。

本記事では、マイクロインフルエンサーの活用事例を含めて特徴や、活用するメリット、デメリットを紹介しますので、ぜひマーケティング担当者は参考にして下さいね。

マイクロインフルエンサーとは

マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーとは、フォロワー数が少なくても特定のコミュニティに特化した人。

つまり、特定のコミュニティではファンの多いの有名人の人であり、拡散力を持っている人のことです。

例えば、サーフィンを例にしてみましょう。

一般の人からしたら、サーフィンに興味がない限り、サーフィンを仕事にしている人はフォローしません。

しかし、サーフィンに興味があり、常にサーフィンのことを発信している人がいれば、憧れの存在になる為、フォローする人が多いでしょう。

つまり、マイクロインフルエンサーとは、フォロワー数が少なくても、フォローしている人の多くがその人が普段発信している特定のジャンルに興味が集まっている人のことです。

マイクロインフルエンサーのフォロワー数

先述した様に、マイクロインフルエンサーのフォロワー数は決して多い訳ではなく、大体『10,000人』位と言われています。

しかし、特定のジャンルに特化した人がフォローしていますから、発信内容によっては、ミドルインフルエンサーやトップインフルエンサーの様に、強い影響力を持つこともあります。

とはいえ、マイクロインフルエンサーに特別な定義はなく、多くのメディアや著名人は以下の様に定義しています。

Some in the industry attribute the title to influencers with under 10,000followers.Others say between 500 and 5,000.

日本語訳:業界内では、フォロワーを10,000人抱えるユーザーと定義する方もいれば、フォロワー数500~5,000人と定義する方もいます。

引用:The Biggest Problem With Micro-Influencers (and How to Solve It) |Adweek

逆にYouTube業界では、マイクロインフルエンサー=マイクロYouTuberの人は以下の様に定義されています。

「マイクロYouTuber」定義

TVやCMに出演する100万人以上のチャンネル登録者(ファン)数を持つYouTuberを「スターYouTuber」と定義し、ファン数10-100万人未満のYouTuberを「ミドルYouTuber」と定義、ファン数1-10万人未満のYouTuberを「マイクロYouTuber」と定義。

引用:ーインフルエンサーの影響力に関する調査ー 1~10万人のファンを抱えるマイクロYouTuberの影響力は、ファン数100万人以上のスターYouTuberの約2倍!!

マイクロインフルエンサーのエンゲージメント率

ジャンルに特化したマイクロインフルエンサーのエンゲージメント率は、トップインフルエンサーやミドルインフルエンサーに比べて反応率が高い結果が出ています。

2016年にYouTuberと企業を繋ぐiCON CASTを運営するTHECOO株式会社が調査した、マイクロインフルエンサーの反応率の調査結果では以下の様になりました。

出典:THECOO株式会社

上記の写真を見ても分かる通り、マイクロインフルエンサーが発信する内容は特定のジャンルに特化した発信をしていることから、トップインフルエンサーやミドルインフルエンサーに比べて、

  • 高評価率
  • コメント数

が高いことが分かりますね。

つまり、企業がマイクロインフルエンサーを活用することで、特定のジャンルに特化した内容の発信をしてもらう場合、費用対効果の高い結果を得れる可能性が高いと言えるでしょう。

また、2016年にインフルエンサー・マーケティング・プラットフォームのマーカリー(Markerly)が、200万人のソーシャルメディア上のインフルエンサーを対象として調査した結果によると、マイクロインフルエンサーのエンゲージメント率は以下のような結果となっています。

出典:DIGIDAY「インスタでいま注目すべきは「マイクロインフルエンサー」:影響力が最大となる最適解」

スポンサーつきでないインスタグラムの投稿に対する「いいね!」の割合は、フォロワー数1000未満のアカウントでは8%だが、フォロワー数1000~1万のアカウントでは4%になるという。

フォロワー数がさらに増加するにつれ、「いいね!」率は下がっていく。インスタグラムのフォロワー数が1万~10万となっているインフルエンサーの「いいね!」率は2.4%、100万~1000万および1000万以上となっているインフルエンサーでは1.7%だ。コメント率でも同様のパターンが見られる。

引用:DIGIDAY「インスタでいま注目すべきは「マイクロインフルエンサー」:影響力が最大となる最適解」

フォロワー数が増加するにつれ、いいね率は減少していくものの、

仮に、フォロワー数が5万人と5000人の人のエンゲージメント率を比較した場合、以下のような結果となります。

フォロワー数エンゲージメント率反応する人
50000人2.4%1200人
5000人4%200人

上記の表からも分かる通り、フォロワー数が5万人と5000人を比較した場合、フォロワー数の開きは約10倍あるにもかかわらず、反応する人の割合は約6倍しか開きがありません。

つまり、フォロワー数の相場が1人辺り約1円~5円と言われている中で、マイクロインフルエンサーを活用することで高いコンバージョンを得れる可能性があるということですね。

マイクロインフルエンサーを活用するメリット

マイクロインフルエンサー

高い費用対効果が望める

マイクロインフルエンサーのエンゲージメント率が高いことから、特定のジャンルに特化したインフルエンサーに商品を依頼すれば、高い費用対効果を得れる可能性があります。

もちろん、美容系などのありきたりなジャンルで依頼すれば、費用対効果が薄くなる可能性はあるものの、ニッチなジャンル(サーフィンやコスプレなど)で商品紹介あるいは、イベント拡散を依頼することで高い反応率を得れる可能性があります。

専門知識のある人が多い

特定のジャンルに特化したマイクロインフルエンサーですから、その分野では高い専門知識がある人が多いこともメリットでしょう。

例えば、お弁当に特化した料理研究家に商品紹介の依頼をしたとしましょう。

この場合、フォロワー数の多くの人がお子さんのいる主婦が多いことが想定できますが、お弁当に特化した料理研究家であれば、

  • 朝忙しい時に紹介する商品を使った方が良いポイント
  • 手際が良くて良い商品に見える
  • 痒いところに手が届く

などの商品紹介することができます。

ですから、高い専門知識を持つマイクロインフルエンサーに紹介すれば、話題が話題を生み高い反応率を得ることができます。

マイクロインフルエンサーを活用するデメリット

マイクロインフルエンサー

広告宣伝のプロではない

マイクロインフルエンサーに依頼する前提として、その人は広告宣伝のプロではありません。

ですから、商品紹介を依頼する場合、

  • 綿密な打ち合わせ(紹介して欲しいポイントなど)
  • ユーザーに対して明らかに企業が依頼した宣伝だと思われないようにする(ステマ)

上記の注意が必要です。

万が一、依頼された側のマイクロインフルエンサーが「この商品、企業から紹介をお願いされたんだけど…」などと発言した場合、企業の印象が下がるだけでなく、反応率も悪くなる可能性もあります。

ですから、マイクロインフルエンサー=広告宣伝のプロではないことはきちんと理解しておきましょう。

とはいえ、広告宣伝をお願いする場合には、「#PR」などと付けてもらう必要もありますので、以下の様にきちんと理解をしておきましょう。

#Promotion,#プロモーション,#Sponsored,#スポンサード,#Supported,#サポーテッド,#Ambassador,#アンバサダー,#協賛,#提供,#タイアップ,#PR

※ 「#PR」は,パブリックリレーションズと混同のおそれがあるため使用は推奨しませんが,現状の WOM マーケティングの実態に鑑み,暫定的に使用を許容します。

引用:ソーシャルメディアのマーケティング活用におけるガイドラインのあり方について

複数人を活用した方が良い

マイクロインフルエンサーのフォロワー数は10,000人以下ですから、商品紹介をする場合は1人ではなく、複数のマイクロインフルエンサーに商品紹介を依頼した方が、全体的な認知度を拡散することができます。

後述する「活用事例」で詳しくは説明しますが、マイクロインフルエンサーに依頼をして商品紹介を依頼をした方が、効果は高い可能性もあります。

マイクロインフルエンサーを活用した事例3選

マイクロインフルエンサー

アディダス(Adidas)の公式アプリ「グリッチ(Glitch)」

adidas

出典:adidas

2017年7月に大手スポーツメーカーであるadidasが公式アプリ「グリッチ(Glitch)」を発表した際に、マイクロインフルエンサーを活用した事例があります。

当時、adidasの事業開発部門を担当するマーク・マコウスキー氏は、マイクロインフルエンサーを活用するメリットを以下の様に述べています。

昨年10月のローンチ以降、グリッチはすぐにサッカーファンが必死に登録したがる製品に仲間入りした。このシューズを手に入れるためには、何とかしてアプリに潜り込まなくてはいけないと、皆が気づいたのだ。人気が最高潮だった頃は、アプリの登録コードがeBayで出品されたほどだ。その後、アディダスは限定コミュニティの間口を広げ、紹介なしの人にもコードを公開した。これに対し、一部のファンは限定プロダクトでなくなったことへの不満を漏らした。だがこの決定は、アプリの公開以降、アディダスが少数のマイクロインフルエンサーとともに、常にプログラムを書き換えていることを象徴している。

「彼ら(発足当初のマイクロインフルエンサー)がブランドコンセプトの主体としての自覚をもったことで、紹介限定コミュニティにすることや、アクセスコードを配布することに関連する、さまざまな意思決定がスムーズに行えた」

引用:アディダス、マイクロインフルエンサーの起用に手応え:招待制アプリでの限定販売が話題に

結果的にadidasはマイクロインフルエンサーを活用した商品紹介により、Glitchの認知拡大に成功したと言えるでしょう。

日本ロレアル株式会社の化粧品

出典:日本ロレアル株式会社

大手化粧品メーカーである日本ロレアル株式会社では、2017年9月に行った新商品発表会時に学生や社会人などのマイクロインフルエンサー200名を招待し、主に投稿されたInstagramで合計13万もの「いいね」がされました。

マイクロインフルエンサー

出典:NHKニュースおはよう日本

写真の投稿枚数:292枚

写真を投稿したマイクロ インフルエンサーの合計フォロワー数:472万

いいね数合計:13万

引用:ferret

上記の例は、1人のマイクロインフルエンサーに商品紹介を依頼した訳ではなく、複数人のマイクロインフルエンサーを活用した事例ですが、自然投稿で認知拡大に広まったとのこと。

まさに、マイクロインフルエンサーを活用した成功事例と言えるでしょう。

まとめ

マイクロインフルエンサーを活用する利点は、一般ユーザーと距離が近く、費用対効果が高いこと言えるでしょう。

もちろん、広告宣伝に慣れていない人が多いですから、上手く打ち合わせをする必要があります。

とはいえ、現在多くの企業がマイクロインフルエンサーに注目しているように、高い費用対効果のあるマイクロインフルエンサーを活用した成功事例も複数出てきています。

ですから、マーケティング担当者は、マイクロ、ミドル、ナノ、トップ、など自身の商品に合わせて効果的な宣伝を行っていきましょう。

マイクロインフルエンサー
influenceのTwitterもフォローよろしくね!